会社の揺るがない「核」を見つけよう!
コアコンピタンスというのを聞いたことがありますか?
core(核)+compete(競争)ということで、意味もなんとなく予測できるかもしれませんが、簡単に言えば
「コアコンピタンス」とは、一言で『自社の核となる技術や特色』です。
つまり、あなたの会社が一番得意とする部分、会社の根幹を担っている技術や魅力のことを指します。
また、このコアコンピタンスは世の中一般で言われているポジショニングを使った「競争戦略」とは全く違った考え方から出てきたものです。
この記事ではこのコアコンピタンスについて、わかりやすく解説します。
また下記に当てはまる方は、読むと新たな発見があるかもしれません。
- 自社の方針または戦略について悩んでいる方
- 価値創造を行っていきたい方
- マーケティング初心者だが勉強熱心な方
- 独立することを念頭に入れている方
それでは、どうぞご覧ください。
コアコンピタンスを満たすための3つの条件

会社の根幹を担う「コアコンピタンス」。
それに見合う核となるための、3つの要件をお伝えします。
コアコンピタンスは、売り上げや利益を生み出す源。
会社において『コア』となる「コアコンピタンス」は、次の3つの条件をなるべく満たす必要があります。
1、顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
Check!!
☑︎自社だけが儲かっている構造にしていないか?
☑︎購入してくれたサービスまたは商品にロイヤリティがあるか?
☑︎商品提供までの流れに不備はないか?
2、競合相手に真似されにくい自社能力
Check!!
☑︎何年何十年と掛けて研究してきたものでも、商品を買った際に、簡単に真似できてしまうのか?
☑︎サービスや商品内容に独自価値が入っているか?
☑︎自分にしか出来ない価値なのか?
3、複数の商品・市場に推進できる自社能力
Check!!
☑︎現在保有している技術やライセンスは他の分野でも応用可能か?
☑︎技術またはライセンスは真似されないと断言できるか?
☑︎他の場所でも活用できるだけの潜在的価値を持っているか?
いかがですか?
あなたの会社の様々な能力の中で
どれが今挙げた条件を満たすコアコンピタンスに当たるでしょうか?
以上、会社のコアコンピタンスはイメージ出来ましたか??
自社のコアコンピタンスを見極める3つのステップ

コアコンピタンスは、上に挙げた3つの条件だけでなく、多くの場合、下記の要素も必ずと言って良いほど持っています。
要素は下記の6つです。
- 『適性』
- 『能力』
- 『技量』
- 『力量』
- 『特質』
- 『特色』
これら6つを考慮し、何が自社のコアコンピタンスとして最適なのか、しっかりと頭の中でイメージして見つけていきましょう。
なかなかすぐに「これだ!」とはわからないのがコアコンピタンスです。
Step1:自社の強みをとりあえずズバババー!と書く
始めのステップは、とにかく自社の強みを沢山挙げること。
「違うかなあ?」「重複してるよなあ?」と思いながらでも、最初の「3つの前提」と上記の「6つの要素」をヒントに、自社の強みをガンガン挙げていきましょう!これは、ケイパビリティを見つける作業ともいえます。
ここで挙げてもらう内容は、大きく以下の2つに分けられます。
- 自社内部で保有している既存の強み
- 経営資源から実現可能な技術や能力
この2つを意識しながら、自社の強みをとにかく列挙しましょう。
列挙する中で、コアするのに強いか弱いかは特に気にしないでくださいね。
とにかく、ここでは書いてもらうことが重要です。
どんどん書いて、次に行きましょう!
Step2:コアとしてのレベルをチェック!
次に、挙げた強みについて精査します。
ここでは、最初にお伝えした、3つの条件をもとに、
どのぐらいコアになりうるかの可能性をチェックしていきます。
【採点基準】
- 顧客に何らかの利益をもたらす自社能力であること
- 競合相手に真似されにくい自社能力であること
- 複数の商品・市場に推進できる自社能力であること
この3つの条件と照らし合わせ、全てを満たすものは満点の3点として考えましょう。
もし、不確定要素があるのであればその部分は0.5点とします。
これで、点数をつけられたものを一覧にして、どれが一番点数が高いのかを見てみましょう。
3点満点が多数あればそこから選べば良いかとしれませんが、無ければ2点や2.5点についても考えていくようにします。
Step3:実用に向けてコアコンピタンスを明確化
コアコンピタンスの候補が判明したら次は、そのコアコンピタンスをさらに発展させるための、成長要因になるのは何かを明確にしていきます。
コアコンピタンスは、常に成長させていくものになります。
しっかりと成長させ、企業としての価値も高められるように、ここで徹底して考えておきましょう。
- コアコンピタンスのターゲットとする「顧客」「セグメント」は?
- コアコンピタンスが「与える価値」は何か?
- コアコンピタンスの実質的なレベルを測るための「指標」の選定
- コアコンピタンスの「現在のレベル」と「目標とする値」
- コアコンピタンスを「成長させるには何が必要」か?
これらを考えることで、ブレない軸を持ったコアコンピタンスを作ることが出来ます。
コアコンピタンスに基づいて考える競争戦略についての記事は下からご覧ください。
コアコンピタンスのまとめ
コアコンピタンスとは「どんなものか」は、理解していただけたと思いますので、最後にまとめておきます。
「コアコンピタンス」とは、一言で『自社の核となる技術や特色』。
会社が一番得意とする部分、会社の根幹を担っている技術や魅力のこと。
コアコンピタンスを満たすための3つの条件
- 顧客に何らかの利益をもたらす自社能力
- 競合相手に真似されにくい自社能力
- 複数の商品・市場に推進できる自社能力
コアコンピタンスになりうる6つの要素
- 適性適性
- 能力
- 技量
- 力量
- 特質
- 特色
コアコンピタンスを見つける3ステップ
Step1:とにかく自社の強みたくさん挙げる
Step2:コアとしてのレベルをチェック!
Step3:実用に向けてコアコンピタンスを明確化
実際に、コアコンピタンスを決めていくというのは、強みを大量に考えて列挙したり、選別したり、そのために調査をしたり…と結構大変です。
でも、ここでしっかりとコアコンピタンスを明確にすることが、揺るがないブランドを作るためには不可欠。積極的に実行していきましょう!
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