3C分析の自社分析に用いたいのがVRIO分析

自社分析をする際に、まず最初に押さえてもらいたいフレームワーク、それが「VRIO分析」です。

この分析方法が活躍する場面としては、3C分析における 『自社分析』になります。

自社分析では、自分の環境を客観的に分析する必要がありますが、項目をさらに分解する事で、客観的かつ冷静に自社の状況を見ることが可能になります。

VRIO分析における4つのフレームワーク【概要】

VRIO分析は、下記の4つのフレームワークで成り立ってます。

  • 経済価値(Value)
  • 希少性(Rarity)
  • 模倣困難性(Inimitability)
  • 組織(Organization)

この4つだけで、自社を分析するのに必要な要素は網羅しているので、自社分析をするのならば、VRIO分析を行うだけでも何の問題ありません。

何より、VRIO分析は他社のコアコンピタンスとの比較を可能にするので、戦略立案の際にも大いに役立ちます。

それではそれぞれの内容について見ていきましょう。

経済価値(Value)

ここでは、企業が有する資源の中でも社会的に見て『経済的な価値がある』とみなされているかどうかを考えましょう。

基本的に、企業というのは、価値を対外的に打ち出していく必要があり、社会的に価値がなければ全く意味がありません。
自社の対外的な価値をここで見極めましょう。

希少性(Rarity)

ここでは、自社が他社にない経営資源を持っているかを分析します。
どの企業も持っていないような希少性の高い資源があれば、他社の参入障壁となり自社の優位性を確保できます。

希少性の例を挙げると技術やライセンス等が挙げられます。
以上を参考にし、対外的な希少性をリストアップしてみましょう。

模倣困難性(Inimitability)

ここでは、希少性とはまた異なった模倣困難性について説明していきます。

まず模倣には大きく分けて2つの障壁があります。

1、認識率

形がなければ、全く相手は模倣すら思いつきません。
な商品として出す場合は「どこで収益を生んでいるのか」を隠すことで真似されるリスクを減らすことができます。

2、複雑性

ビジネスに絡んでいる要素が複雑であればあるほど、再構築するには多大な時間がかかる為、他社からも模倣されにくくなります。

これら2つの要因をしっかりと押さえることで他社と比べた際に優位に立てるようになるのです。

組織(Organization)

組織で注目して欲しいのは、「経営資源を有効に活用できている組織なのか」という部分です。

たとえ、優位性のある経営資源を保有していたとしても組織体系として正常に機能していない場合は、持っている経営資源が使えないということになりかねません

分析をする際は個人レベルで「出来る」ではなく組織的な観点から評価を行うことを意識しましょう。

VRIO分析【かんたんな進め方】

ここまでVRIO分析について説明してきました。
ただ、多くの方は「そうなんだなあ」と思うだけで、実際に実行する方は10%未満だと思います。
でも、もっといろんな人に取り組んで欲しいので、今回はワークフレームに沿った質問を用意しました。

質問全てに回答することができれば、自ずと自社の価値がわかるチェックシートになります。
ぜひ、このチェックシートを使って自社の見えていなかった価値を発見してもらえればと思います。

VRIO分析【8つの質問でカンタン分析チェックシート】

  1. 会社が社会からどう見られているか、主観を列挙してください。
  2. 会社の商品は誰のどのような 『困り事』を解決していますか?
  3. あなたの商品には、どの程度の『価値』があると思いますか?
  4. 改めて、あなたの会社が社会からどう認識されているか確認してみてください。
  5. あなたの会社が持っている経営資源を人・モノ・カネで分類し全て列挙してみてください。
  6. あなたの会社が保有している経営資源を他社と比較した時に、どの程度の希少性があるか『1〜3で点数』をつけてみましょう。
  7. 点数をつけたら、それぞれの技術または資産の再現性を検証し、1〜3で点数を付けてください。
  8. これまで挙げて頂いた経営資源を築けた理由を組織ベースで考えてみましょう。

これら8つの質問については、「内から考える自社」「外から見た際の自社」と、内外での自社分析を行ってください。

VRIO分析について【まとめ】

自社分析をする際に用いるフレームワークが「VRIO分析」。

4つのフレームワーク

  • 経済価値(Value)
  • 希少性(Rarity)
  • 模倣困難性(Inimitability)
  • 組織(Organization)

VRIO分析では企業価値を深い部分で認識することができます。
そして、これを体系立てて行うことで、仕組み化も同時に行うことができるのです。

「ちょっと自分ではわからないな…」
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